「失敗型」のアプローチでとくに注目すべきは、成果そのものよりも、トップダウン方式を重視した従来の価値観に風穴を開けたことだ。「失敗型」アプローチをとるには、物事を素直に受け入れる気持ちと、根気強さが欠かせない。オンライン共有サービス(Dropbox)を開発したドリュー・ヒューストンもこのマインドセットを学んでいた。
早期の失敗を奨励する「フェイルファスト」手法、ソフトウェア開発における反復学習的な「スクラム」手法など、リーン・スタートアップのようないわゆる失敗型のアプローチは各所で見られるようになってきた。もちろん、状況に応じた使い分けは必要だが、どのアプローチも試行錯誤から大きな恩恵を受けていて、実に効率的なものが多い。
素晴らしい企業文化では、問題や意見の相違が水面下に潜ることなくうまく解決される。社員はみなそれまで作ったことのないものを想像したり、実際に作ってみたりすることを楽しんでいる。それが組織の進化を支える。(中略)誰もが率直に発言できる環境を作り、透明性を徹底して、有意義な仕事、有意義な人間関係につなげることを常に目標にしている。
我々の人間的な進歩が滞っている今、自分とは異なる人々と接し、馴染みのない考え方や行動に触れる価値がかつてないほど高まっている。(中略)こうした交流は常に、現代においてはとりわけ、進歩をもたらす大きな力となる。
メイ・リン「志有る者は事ついに成るなり。強い意志でものごとを進めるなら、途中でいろいろ困難なことがあっても、最後には目標を達成できるっていうことなの。だからスネーク、気持ちを強く持って。…負けないでね。」